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小茂根福祉園 1st
カテゴリー:TURN LAND
実施年度:2022年度
参画施設・団体
板橋区立 小茂根福祉園
(住み慣れた地域での私らしい暮らしを支援する知的障がい者通所施設)
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小茂根福祉園は、東京都板橋区にある知的に障害のある人々の通所施設です。生活介護サービスと就労継続支援B型サービスがあり、一人ひとりが「私らしく」住み慣れた地域での生活を実現できるように、日々支援しています。アートプログラムに複数人で対応できるようにするなど、アーティストと協働してきたこれまでの経験を活かして持続可能な体制が取れるよう工夫しています。これまでは施設内で行うプログラムが中心でしたが、これからはアートプログラムを携えて地域へ飛び出し、アートを介して地域と利用者の新たな関係を作ることを目指します。
活動紹介
知的に障害のある人々の通所施設「板橋区立小茂根福祉園」は、生活介護サービスと就労継続支援B型サービスを運営し、一人ひとりが「私らしく」住み慣れた地域で生活を営めることを目指している。複数年間交流し関係性を培ってきたアーティストの大西健太郎との活動(※1)を継続したいという、施設の思いを出発点にプロジェクトを始動した。
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大西は、次なる展開として、活動をさらに施設外へと広げ、施設利用者の魅力を地域の人に伝えられるようなアートプロジェクトを構想する。また、施設が抱えるプロジェクト運営に係る課題にも向き合いながら、職員やアーティストとともに対話を重ねた。取組の一つとして、特定の職員の情熱でプロジェクトを背負うのではなく、施設全体が協力できる関係性づくりを大切にする体制の構築がスタート。継続的な運営を視野に体制を見直し、新しくプロジェクトに参画する担当職員2名と、それを見守る経験値の高い職員2名とで構成する4名体制が生まれた。また、プロジェクトメンバーとして、これまでの活動にも立ち会ったことのある笹萌恵がコーディネートで参画するほか、ゲストパフォーマーとして新たな参加となる俳優や作曲家を迎え、共にプロジェクトを展開した。
利用者と地域の人が出会い、共に居る場所をつくる構想の一環として、「風の通り道/隔てる場所」を実施。このプロジェクトは、居場所作りワークショップから上演までの一連のプロセスを、さまざまな参加者や上演場所で展開してゆく。施設から出発した物語は、行く先々で書き加えられ、変化しながら、地域とともにあることを目指す。
第一歩となるワークショップでは、「居場所」の基礎となる構造物に、利用者や職員が、さまざまな素材や彩を加え、一人一人にとって「居心地」の良い場所づくりを行った。大西や職員、ゲストパフォーマーはその様子を観察し、「きらりグッと」(※2)と呼ばれる、心が動いた瞬間の断片を収集。それらをもとに、大西が戯曲を執筆した。3月には小茂根福祉園にて、戯曲からゲストパフォーマーとともに劇を立ち上げた劇を上演。「風の通り道/隔てる場所」の空間を、利用者や職員と共に経験する時間が創出された。
※1 前身のTURN事業の一環で、小茂根福祉園に通い職員や利用者との活動・交流を継続してきた。
※2 前身のTURN事業から使われている小茂根福祉園独自の言葉。活動のキーワードでもある。
プロジェクトメンバー
活動記録「風の通り道/隔てる場所」
コーディネーターとアーティストの動き
2022年
- 6月3日
- アーティスト・大西さんが施設を訪問、リサーチのための打ち合わせ
- 6月29日
- 6月30日
- リサーチ(2):物販@板橋区役所
- 7月28日
- 大西さんが担当職員と打ち合わせ
- 8月5日
- リサーチ(3):マンション清掃
- 9月29日
- 大西さんが担当職員にプレゼンテーション
- 10月12日
- 職員会議でプレゼンテーション
- 11月22日
- 大西さんとコーディネーターがオンラインで顔合わせ
- 11月30日
- 事務局からコーディネーター提案
- 12月22日
- 12月26日
- オンラインでコーディネーター顔合わせ
2023年
- 1月28日
- ワークショップの準備
- 1月26日
- 2月1日
- 居場所づくりワークショップ2回目
- 3月2日