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西荻ふれあいの家 3rd

カテゴリー:TURN LAND

実施年度:2024年度

    参画施設・団体

    高齢者在宅サービスセンター 西荻ふれあいの家(ももの会)

    “人と人とをつなぎながら地域に根ざした福祉の街づくり” を目指す、高齢者在宅サービスセンター。

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    認定特定非営利活動法人ももの会が運営する「西荻ふれあいの家」は、“人と人とをつなぎながら地域に根ざした福祉の街づくり” を目指す、高齢者在宅サービスセンター。NPO法人としての特長を発揮しながら、人間としての尊厳を守り、生きる喜びのあるデイサービス事業をしている。

    活動紹介

     

    昨年に引き続きアーティストの伊勢克也を招き、編み物を通じた利用者との交流の時間を重ねていく。

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    これまでの活動
    2023年度
    https://turn-land-program.com/case_post/21momonokai_2023/
    2022年度
    https://turn-land-program.com/case_post/07momonokai_2022/

    プロジェクトメンバー

    活動記録   

    プロジェクトの動き

    2024年

    • 5月29日
    • 6月2日
      • 顔合わせと現状共有(アーティスト:伊勢、事務局)
    • 7月24日
    • 7月26日
      • 企画構想会議(アーティスト:伊勢、事務局)
    • 8月15日
      • 施設訪問(アーティスト:SKANK、伊勢、事務局)
    • 8月22日

    2024年5月29日(水)16:00~17:15 会場:西荻ふれあいの家

    顔合わせと現状共有

    施設の現状共有とプロジェクトの方向性を検討する


    杉並区の高齢者在宅デイサービス西荻ふれあいの家は、TURN LANDプログラムに参画して今年で3年目を迎える。今年はアートプログラムを体験するプレLANDから、継続的な視野とビジョンをもって取り組むTURN LANDへと移行した。
    これまで前身のTURN事業や、昨年度のTURN LANDプログラムで協働してきたアーティストの伊勢克也とのプロジェクトを引き続き展開していきたいという意向があった。また、利用者も参加できるテーマソングを作りたいという思いから、音楽のプログラムにも取り組んでみたいという希望も上がった。
    作曲ができるアーティストを新たに迎えることを視野に入れ、施設見学など今後の流れを検討し、6月以降の施設のスケジュールや見学してほしい音楽関連のプログラムなどをヒアリングした。

    今年度目指したい方向性について意見を出し合う職員とTURN LANDプログラム事務局。
    施設の会報やスケジュールに関する資料。昨年度本事業で実施したプログラムも会報で紹介されている。
    西荻ふれあいの家の職員たち。普段から俳句や創作、歌などさまざまなレクリエーションを企画し、利用者が生き生きと過ごせる環境づくりに力を入れている。

    photos: Ayaka Umeda

    2024年7月24日(水)13:00~14:15 会場:西荻ふれあいの家

    企画構想会議

    施設の日常をリサーチ


    西荻ふれあいの家には音楽好きな利用者も多く、利用者が一緒に歌えるテーマソングを作りたいという職員の思いがあったことから、音楽家のSKANK(スカンク)が西荻ふれあいの家を訪問し、職員と企画構想会議を行った。
    SKANKは、利用者との交流のなかで曲作りの方法から考えてみたいという希望を伝え、職員もその方向性に期待を寄せた。まずは、施設で日々取り組んでいる絵手紙や歌などのさまざまなレクリエーションをSKANKが見学したり、利用者と交流を重ねたりしながら、関係性を築いていくことになった。

    プロジェクトの進め方について話し合う職員(右)、SKANK(中央)とTURN LANDプログラム事務局(左)。
    企画構想会議後、別日にSKANKが施設を訪問し、利用者に自己紹介をする様子。
    利用者に西荻ふれあいの家の魅力について尋ねるSKANK(左)。利用者の声を集めることから始める。

    photos:Ayaka Umeda

    2024年8月22日(木)13:00~16:00 会場:西荻ふれあいの家

    伊勢克也によるプログラム

    協働する「無為の時間」を紡ぐ


    伊勢と編み物のプロジェクトは2年目を迎え、設計図のないまま編むこと自体を楽しむ「伊勢さんとの時間」として施設の中に定着してきた。始めたばかりの頃は、何をどこまで編んでいいのかわからなかったり、不安になって毛糸をほどいてやり直したりしている人もいたが、今ではこれが何になるのかわからなくても気ままに編み進めることを楽しめるようになった。また、11月に東京国際フォーラムで開催する「だれもが文化でつながる国際会議2024」*で作品を展示することとなり、できた作品のお披露目とそれをみんなで観にいく楽しみも拡がった。

    東京国際フォーラムでの様子はこちら

    利用者と対話しながら編み物を編む伊勢(左)。その様子を別の施設でのTURN LANDプログラムに関わる学生(右から2人目)が見学する様子。
    職員(右)が利用者に編み方のサポートをする様子。
    編みあがった作品を広げて鑑賞する様子。

    photos:Ayaka Umeda

    *「だれもが文化でつながる国際会議2024」WEBサイト https://www.creativewell-conference.jp/