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浅草みらいど 2nd

カテゴリー:プレLAND

実施年度:2025年度

    参画施設・団体

    浅草みらいど

    “だれでも何度でもチャレンジできる場所”として、当たり前にその人らしく、社会参加ができるよう、取り組む複合障害者施設。

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    2021(令和3)年3月に浅草今戸に開所し、グループホーム、就労継続支援B型(2種類)、生活介護(通所)がある。就労継続支援B型の1つ「ルーツ」では、敷地内にあるカフェでベーカリー部門・カフェ部門・受注作業部門があり、個性を、互いに尊重し、常に新しく自由な創造をしながら、個々のペースでそれぞれ役割を持って地域社会への参加できるようバックアップしている。

    浅草みらいど 公式ウェブサイト

    https://care-net.biz/13/asakusa-miraido/

    活動紹介

     

    昨年に引き続きアーティストのきむらとしろうじんじんを迎え、利用者や職員、地域の人などと交流を重ねながらアートプログラムを開発・実施する。今年度は開催場所やプログラム名などについても利用者や職員と共に検討し、アーティスト考案のプログラムに参加するだけでなく、共に創り協働する仲間として取り組む。

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    これまでの活動
    2024年度
    https://turn-land-program.com/case_post/29asakusamiraido_2024/ 

    プロジェクトメンバー

    活動記録山谷堀 大茶湯かぞく(さんやぼり おおちゃのゆかぞく) 

    プロジェクトの動き

    2025年

    • 4月30日
      • 企画会議と現状共有(職員、事務局)
    • 5月8日
      • 企画会議と現状共有(オンラインミーティング)(アーティスト、職員、事務局)
    • 5月19日
    • 5月20日
    • 6月4日
      • 利用者との交流/会場下見(職員、事務局)
    • 7月2日
      • 企画会議(アーティスト、職員、事務局)
    • 7月25日
    • 7月26日
    • 7月27日

    2025年5月19日(月)10:00〜19:00 会場:浅草みらいど

    利用者との交流/企画会議


    アーティストのきむらとしろうじんじんが浅草みらいどを訪れ、施設の隣にある公園などで職員や利用者たちと共に過ごした。

    施設の横にある公園に出向き、一緒に走るアーティストのじんじんと利用者(左)。フリスビーなどを投げ合いコミュニケーションをとった。

    利用者が2024年度のプロジェクトで絵付けをしたお茶碗を持参し、欠けてしまった部分の修復方法についてアーティスト(右)に相談をしている様子。
    公園に昼食を持ち寄り交流する様子。ダンスを披露する利用者もいた。中央のアーティストを囲む利用者3名と職員(右)、事務局メンバー3名(左)。
    利用者との交流後、本番に向けた打ち合わせを行った。利用者の家族や地域協力者に向けて、チラシを制作することになった。左から職員の三宅と佐々、アーティスト、事務局メンバー。
    プロジェクトのタイトルや、一緒にやりたいことを利用者に尋ねるアーティストのじんじん(左)と、それを見守る職員(右奥)。

    2025年5月20日(火)10:00〜17:00 会場:浅草みらいど

    会場候補下見利用者との交流


    アーティストのきむらとしろうじんじんと事務局メンバーが会場候補地の下見をした。その後、浅草みらいどで利用者と交流し、職員と会場について検討した。

    会場候補の公園の計測をするアーティストのじんじん。

    協力者を求め、近隣のカフェ兼コミュニティスペースを訪ねた。
    施設の隣にある公園で地域行事に向けて制作した神輿を担いだ。左からアーティストのじんじん、車椅子を押す職員の大和久、楽しむ利用者たち。
    神輿を担いだ後、はっぴを着て集合写真を撮った。
    多様な人々が訪れる風景を想像し、会場候補地を検討した。左から職員の三宅、事務局メンバー3名、アーティストのじんじん。

    2025年7月25日(金)、7月26日(土)、7月27日(日) 会場:浅草みらいど ほか

    利用者との交流/地域への協力依頼


    1日目はアーティストのきむらとしろうじんじんが施設を訪れ、施設職員と利用者と一緒にボッチャで親睦を深めた後、10月の本番に向けてイベントタイトルをみんなで考えた。そして、本番で利用者たちと何をするかを探るべく、じんじんは冷抹茶をたて利用者に振る舞った。利用者たちは、想像以上に茶道の工程を味わい、道具などに興味を持ち、しっかり抹茶の味を堪能した。2日目は施設の恒例行事である花火鑑賞に参加し交流を深めた。3日目は、説明会の開催に向けて、地域住民の方々に協力依頼の挨拶をして回った。

    職員が用意した紙に、利用者たちはタイトル案を書いてくれていた。絵や好きな言葉が書かれたさまざまなタイトルが集まり、家族と一緒に楽しみにしてくれている様子が伺えた。

    集まったタイトルをどのように一つのタイトルに決めるかを職員やじんじんは悩んだが、利用者たちが考えたタイトルを単語ごとに分けて用紙に書き出すと、利用者たちがそれを並べ替えていくつかの新たなタイトルを考えてくれた。

    利用者たちがアイデアや意見を出し合う様子。利用者の一人(写真奥で手を挙げている)が職員に手話で意見を伝えている。写真右に立っているのがじんじん。利用者たちが言葉の意味を大事に話し合う様子に関心しながら見守った。
    じんじんが冷抹茶をたてる様子を、利用者たちが興味深そうに見つめている。並べられた抹茶碗は、昨年度に利用者たちが絵付けした作品。じんじんは「ぜひ利用者にもたててもらえれば」と丁寧に声をかけながら冷抹茶の会を進めた。
    利用者たちは見慣れない抹茶を飲むことに戸惑っていたが、職員が飲んでいる様子を見て少しずつ飲み始めた。和菓子を一口食べた後に抹茶を飲み、「美味しい」と感想を伝えてくれた。
    初めての体験をして欲しいというご家族の意向があり、重度障害の利用者が冷抹茶をスプーンで味わっている様子。
    施設では毎年、隅田川の花火大会に合わせて関係者が集う。グループホーム利用者と、旧施設職員や地域の関係者らと共に本事業の協力者たちも集った。
    写真左の施設職員に焼き方を教わるじんじんとそれを見守る利用者。
    地域のお祭りの日、地域活動やボランティアに継続的に取り組んでいる清水さんのもとへ、じんじんと事務局メンバー3名が挨拶に伺った。写真右がじんじん、左が清水さん。
    清水さんの紹介で、お花と本のお店の店主を訪ねた。店主からは「この地域をもっと知ってもらいたい」との思いでワークショップを開いたり、地域活動に参加したりしているお話を伺った。写真右から、事務局メンバー、店主、説明会と本番のチラシを手に説明するじんじん、清水さん。
    地域の方たちを訪ね、この活動について知っていただくことで、共にこの活動を育てていく仲間を増やしていく。この「挨拶回り」が、本番の日の多様な人々に開かれた場づくりには欠かせない。心強いボランティアメンバーが増えるきっかけとなり、持続可能性を高めることにもつながっていく。