2023年10月13日

TURN LANDミーティングを開催しました。

参画施設・団体が一堂に集い、情報共有を行う機会。 

2023年8月18日(金)15:30~17:00 会場:アーツカウンシル東京 会議室、オンライン

 年に2回開催するTURN LANDミーティング。8月の開催はキックオフとして、今年度参画している11施設・団体の職員、アーティスト、コーディネーター計16名と事務局、運営スタッフがオンラインを含め一堂に会しました。6〜7月の企画構想期間を経て、今年度取り組むプロジェクトの方向性が定まる時期に開催し、施設・団体やアーティスト間の情報共有を行い、実施に向けた気運を高めることが狙いです。
 冒頭20分ほど、本事業「TURN LANDプログラム」の動き方や、参加型のアートプロジェクトを福祉施設で実施していく理由について、改めて事務局のコーディネーター・富塚からレクチャー形式で説明を行いました。「TURN」は何を意味しているの?という問い、「鑑賞プログラム形式」ではなく「参加プログラム形式」で実施していくことの特徴、アーティストと福祉施設の利用者が一緒に参加することによって価値を作っていくプロジェクトであることなど。能動的な対話型の場を作りながら、人と人の関係性の変化がたくさん起こる場を作るものであること、などを共有しました。

参画施設・団体の職員、アーティスト、コーディネーターが集まった。

 年度が切り替わり、アーティストが昨年度から継続して関わることが既に決まっているプロジェクトと、取り組みたい内容に合わせて今年度のアーティストを新たに決める施設・団体とがあります。ミーティング中盤には、CASE(※)ごとに5分ずつ時間を取り、職員とアーティスト・コーディネーター全員にマイクを回して、活動状況を紹介。現在アーティストが感じている面白味や、今年度新しく導入した「TalkTreeWORKSHOP®」(※)の実施で、ツリーの形に落とし込みながら見えたこと、象徴的なキーワード、企画会議でのすり合わせから決まったプロジェクト内容などを、参加者自身が語りました。

事務局のコーディネーター・富塚絵美から、TURN LANDプログラムで実施している参加型アートプロジェクトの特徴についてレクチャー。
CASEだんだんの活動の流れを語る、池上福祉園 施設長の宮﨑裕司(右から2人目)。
会場とオンラインでつないで、各地にいるアーティストも参加した。

 後半は質問や感想を出し合い、プロジェクト内で具体的にどのような活動を行っているのかアーティスト間で尋ねたり、今後作成するドキュメントや「参加協力依頼ツール」の方向性を確認しました。今後の実施過程をどのように見せたら、”これからアートプロジェクトを進めたい人”に伝えることができるか?といった課題提起も。さらに、職員の方からプログラムに対して、積極的なリクエストが出る場面もありました。
 今後CASEごとにプロジェクトを進めて、年度末の3月1日にも同様にTURN LANDミーティングを開催します。次回は報告会として、施設・団体ごとのプロジェクト実施内容や年間を通したプログラム全体の振り返りを行います。

継続開催中の「チュプキサロン」について、質問に答えるブラインド・ファシリテーターの石井健介(左)。
photos:Ayaka Umeda
活動経緯や、アーティストが施設に通う間の職員の変化について話す、ももの会理事の宮浩子(右)。

※ 各施設・団体のプロジェクトの一つ一つをCASEと称している。
※ TalkTreeWORKSHOP®は、組織や人を1本の木に見立て、自分たちの活動が誰のために、何のためにあるかについて考え、積極的なコミュニケーションを促すことを目的としたもの。Talk Treeを考案した加藤未礼がファシリテーターを務め、今年度のプログラム参画施設・団体でそれぞれ実施している。