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翔和学園 2nd

カテゴリー:プレLAND

実施年度:2025年度

    参画施設・団体

    翔和学園

    「人間の生きていく気力を育てる」ことを通して、社会で活躍できる力を育むことを目指した特別支援教育を行っている。

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    翔和学園では、小中学部・高等部、大学部、ワークセンター翔和、グループホーム翔和とそれぞれの段階で、「人間の生きていく気力を育てる」ことを通じて社会性を伸ばすことを目的にしている。
    心理、医療、就労の専門家や保護者との連携により、学習場面や生活場面で困難を抱えるこどもの早期発見・療育から就労、そして自立までの一貫した支援の実現を目指す。

    NPO法人 翔和学園 公式ウェブサイト

    https://showa-gakuen.net/

    活動紹介

     

    作曲家の井川丹とサウンドプログラマーの田中文久を迎え、学生や職員との交流を重ねながら施設の日常のなかにアーティストと協働する時間をつくりだす。

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    これまでの活動
    2024年度
    https://turn-land-program.com/case_post/31showagakuen_2024/

    プロジェクトメンバー

    活動記録 

    プロジェクトの動き

    2025年

    2025年5月16日(金)11:15〜13:30 会場:翔和学園

    企画会議と現状共有/学生との交流


    カフェに職員、アーティストの井川丹と田中文久、事務局メンバーが集い、2025年度の活動について話し合った。翔和学園の職員からの提案で通常の授業内容とは異なるアプローチを考える「ラボ」のメンバー(学生)と交流することになった。

    学生たち一人一人の持つ音楽プロデュースに対する視点の明瞭さに、アーティストや職員も驚き感心した。
    職員から授業で使った音楽のワークシートを見せてもらい、興味深く見入るアーティストたち(右2名)。
    学生たちとの交流の前に、2025年度の活動内容を考えるため、互いの近況報告とビジョンの共有をした。左から事務局メンバー、職員の浅沼香南、中村朋彦、水川勝利、アーティストの田中文久、井川丹。

    2025年7月15日(火)13:30〜15:30 会場:翔和学園

    学生との交流


    翔和学園のラボルームにて「ラボ」のメンバーである学生と担当教員、アーティストの井川丹と田中文久、事務局メンバーが集い、身の周りで魅かれた音を録音して持ち寄り、それぞれの音を聞き合った。アーティストの2人は、音の聴き方についてさまざまなイメージを提案した。また、それらの音を素材として作曲する方法についても学生たちに紹介をした。

    井川は、家の中で日常的に聞こえる音を集めて紹介した。さらに、密閉性のある保存容器の中に小型スピーカーを仕込み、蓋を開けたときに音があふれ出すように聞こえる仕掛けを披露し、その魅力について語った。その様子に、学生たちは楽しさを感じ、強く興味をひかれていた。
    田中は学生たちが集めてきた音をパソコンに取り込み、その場で即興的に曲をつくった。一升瓶を吹く音やつり革のきしむ音などを織り交ぜながら、あっという間にリズミカルな曲が出来上がる様子に学生たちは惹きつけられた。
    学生と職員が一緒に集めてきた音やセリフを聴き、それらを音楽アプリでつなぎ合わせる作業に取り組む学生(左)。井川や田中に意見を聞きながら、麻雀牌をかき混ぜる音や、学園近くの公園で録音した遊具や水の音などを組み合わせ、一つ一つの音を丁寧に聴いて味わった。学生や職員は、アーティストの振る舞いから作曲の知識や手法を学び取り、興味や表現の可能性を広げていった。

    2025年8月8日(金)、9月14日(日)、9月27日(土)     会場:翔和学園

    学生との交流/学園祭に参加


    翔和学園の「ラボ」の活動にて、アーティストの井川丹と田中文久が2回にわたり学生たちと交流を重ねた。その過程を経て、学生と共に「音楽つくりやさん」を体験できる場をつくり、学園祭で発表した。

    昨年度制作した、画像を音楽に変換する「音楽つくりやさん」は、未体験の学生も多かった。やってもやらなくてもいいラボの場だからこそ、授業とは異なる関心を引き出していた。学生たちは一緒に曲づくりをすることで、互いの感性の違いを味わい、その興味深い「違い」を分かち合った。
    「ラボ」では、アーティストたちが学生一人一人の個人的な関心や研究テーマに耳を傾け、共創の可能性を探りながら対話を重ねた。学生の関心と音楽や音との関わり方に注目し、具体的なアイデアを提案した。それに対する学生の反応を受け取りながらやり取りを重ねるうちに、自然と輪が広がっていった。そこには、互いの関心を尊重し、協力してアイデアを出し合う光景が生まれていた。
    「秋の学園祭」に参加した日の様子。ラボで仲間意識を強めた学生とともに「音楽つくりやさん」を体験できる場を作った。初めて体験する保護者や一般参加者、再びやりたかった顔なじみの学生まで、様々な人と交流する機会となった。作曲が得意な学生(中央・赤いズボン)は一緒に場を開いた。
    作曲が得意な学生は、「音楽つくりやさん」と一緒に、お題をもらってその場で作曲を披露した。井川や田中、参加者と意見を交わしながら創作することで、「一人遊び」が「楽しい社交」に変化することを学んだ様子だった。

    photos: Ayaka Umeda
    「音楽つくりやさん」を体験しに来た学生は、自分の描いた絵が、音楽に変換されるということから一歩踏み込んで、井川の提案や田中が収集した生音を素材に使うことによってどのように音色が変化するかを聞き比べた。自分にしっくりくる音色を田中や井川と一緒に探求することに喜びを感じていた。