04さくらんぼ（2022）

さくらんぼ　1st

カテゴリー：プレLAND

実施年度：2022年度

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photo: Ayaka Umeda

参画施設・団体

豊島区立心身障害者福祉ホームさくらんぼ

心身障害者の自立助長のための日常生活の援護、支援を行う施設。

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さくらんぼは、豊島区在住の心身障害者の方が保護者の死亡・高齢化・疾病などの理由で、就労または福祉作業所等への通所が困難となった場合に、住み慣れた地域で生活ができるよう、自立助長のための日常生活の援護、支援を行う施設です。ドラァグクィーンのマダムボンジュール・ジャンジがさくらんぼの職員たちとアート・プログラムを共創します。

活動紹介

　障害者支援施設の「さくらんぼ」は、アーティストとの交流やプログラム（※１）を複数年経験してきたことを通して、引き続きアートプログラムを実践していくにあたり、施設が大切にしている OB/OGやグループホームとのつながりの継続を出発点にスタートした。

　さくらんぼでは、利用者の「OB/OG交流会」や「グループホーム利用者の交流会」、お祭などのイベントが開催されている。その機会と連携する形でプレLANDの企画として実施し、地域の人も関われるような集いの場にしていくことを目標として進めることになった。

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　複数回のワークショップを経て、「グループホーム交流会」の場で、ドラァグクィーンのマダムボンジュール・ジャンジとともに実践したのが、「じぶんにOK！」。「ハグたいそう」を一緒にしたり、メイクアップしてみたり、多様性を描いた絵本「It’s OK to be different」の読み聞かせに耳を傾けたりしながら、利用者や職員がともに過ごす場が生まれる。「ハグたいそう」や絵本読み聞かせに積極的に参加する利用者がいたり、職員がメイクアップして楽しむ様子に触発され、ウィッグや衣裳を身につけて表情を和らげる利用者もいたり。普段接しない人たちと交流する刺激的な時間を生み出した。

　今回、ジャンジをプロジェクトメンバーに迎えたことの理由の一つに、職員がLGBTQ の多様な価値観について楽しく学ぶことで、福祉サービスの幅が広がることに繋がるのではないかという期待が、事前ヒアリングで伺えたことにある。コーディネーターの岩中可南子と横田紗世のほか、施設園長の工藤かおるや職員数名がプロジェクトに参画。スタート時は、まず、職員がジャンジに出会い、互いの領域や関心ごとについて知ることから始め、ワークショップ等を通して互いの理解を深めつつ、職員とジャンジがアイデアを出し合いながら、ともに総合演出とプロデュースを担う関係性が生み出された。そして、交流会では同法人が運営するグループホームの利用者と職員も参加する場となった。

※１：前身のＴＵＲＮの一環で、アーティストのマチ―デフ等のアーティストが施設を訪問し、交流やアート企画の実践を重ねてきた。

※２：「ハグたいそう」とは、いつでも身一つでどなたでも参加できる、ひとりひとりの存在を肯定し合う身体ワークショップ。マダムボンジュール・ジャンジが考案し、各地で展開している。