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小茂根福祉園 2nd

カテゴリー:TURN LAND

実施年度:2023年度

    参画施設・団体

    板橋区立 小茂根福祉園

    住み慣れた地域での私らしい暮らしを支援する知的障がい者通所施設。

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    小茂根福祉園は、東京都板橋区にある知的に障害のある人々の通所施設です。生活介護サービスと就労継続支援B型サービスがあり、一人ひとりが「私らしく」住み慣れた地域での生活を実現できるように、日々支援しています。アートプログラムに複数人で対応できるようにし、施設全体でプログラムを楽しめるよう工夫しています。これまでは施設内で行うプログラムが中心でしたが、これからはアートプログラムも携えて地域へ飛び出そうとしています。

    社会福祉法人恩賜財団東京都同胞援護会
    小茂根福祉園 公式ウェブサイト

    https://www.komone-f.net

    活動紹介

    ※現在、企画内容を調整中です。

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    プロジェクトメンバー

    活動記録 風の通り道/隔てる場所(仮)  

    プロジェクトの動き

    2023年

    2023年6月20日(火)16:00~18:00 会場:小茂根福祉園

    企画構想のための振り返り

    これまでの活動をアーティストと振り返る


    小茂根福祉園に2015年(※)から通い続けているアーティストの大西健太郎が実施してきた数々のアートプログラムを振り返り、今年度の活動方針を職員とアーティストがともに考える機会をつくった。

    大西がこれまでのプログラムについてスライドを使って紹介をすると、職員たちは当時を振り返り「最初は理解できなかった」「やっていることはわからないが大西さんと関わること自体は楽しい」「大西さんが考えることは自分たちには思いつかないからTURN LANDプログラムが終わった後どう活動を続けられるかわからない」「シッチョイサ!(即興で歌をつくり掛け合うプログラム)は日常でも利用者とのコミュニケーションに活用している」など、職員一人一人が言葉にしづらいアートプログラムの魅力を戸惑いや不安も含めながら自分の言葉で語った。

    ※ 前身のTURN事業の一環で、小茂根福祉園に通い職員や利用者との活動・交流を継続してきた。

    これまでの小茂根福祉園での活動について振り返る大西健太郎。
    小茂根福祉園からは園長、TURN LANDプログラムを担当してきた職員、新しく異動で園に所属された職員など、さまざまな立場の職員が参加した。
    年度ごとに時系列でプログラムの特徴と印象に残っているエピソードを軸に振り返った。「充実感とも違う、味わったことのない感覚」「思いつかない変なネーミング」など、当時感じたまま腑に落ちていない感覚や言葉になっていない経験についてもできる限り書き出した。
    プログラムの多様なあり方とその都度異なる立場で参加した利用者や職員の様子、運営面での苦労などが共有されたことで、アートプログラムの経験値が少ない職員も今後の活動について意見を言いやすい状況をつくることができた。

    これまでの活動を改めて振り返ることで、それぞれのプログラムの意義や可能性を言葉にする機会となり、当時参加していない職員たちと経験を分かち合う場にもなった。今後について、職員からは「TURN LANDプログラムの活動を通して地域と関わりたい」「(利用者が)ただそこにいるだけで価値があるようなプログラムをやってみたい」、大西からは「今まで一緒にやったプログラムを活用して、小茂根福祉園の活動として継続可能な形、地域社会にもう一歩踏み込んだ形を見い出していきたい」といった想いが共有された。