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フェイト 3rd

カテゴリー:TURN LAND

実施年度:2024年度

    参画施設・団体

    フェイト

    小・中・高校生で発達について支援が必要なこどもを対象に、学習支援や居場所づくりなどのサービスを提供している施設。

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    フェイトは、杉並区にある放課後等デイサービス。こどもたちのありのままを受け入れ、それぞれのこどもの学習進度、学力に合わせた学習支援や、同じような課題を抱えているこどもたちが、楽しく一緒に活動できる居場所作りを行っている。

    株式会社 フェイト 公式ウェブサイト

    http://fate201210.php.xdomain.jp

    活動紹介

    高円寺を拠点に地域でアート企画をコーディネートする大黒健嗣とフェイトの職員が協働し、フェイトに通うこどもたちをはじめ、フェイトの卒業生や地域の人と体験を共にできるダンスフロアの場を開くことを目指し、今年度はオリジナルの楽曲制作や衣装づくりなどに取り組む。

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    これまでの活動
    2023年度
    https://turn-land-program.com/case_post/18fate_2023/
    2022年度
    https://turn-land-program.com/case_post/06mikannokifate_2022/

    プロジェクトメンバー

    活動記録   

    プロジェクトの動き

    2024年

    2024年5月28日(火)10:00~11:15 会場:フェイト

    顔合わせと現状共有

    施設の現状共有とプロジェクトの方向性を検討する


    杉並区で放課後等デイサービスを運営するフェイトは、本事業に参画して今年で3年目を迎える。今年はアートプログラムを体験するプレLANDから、継続的な視野とビジョンをもって取り組むTURN LANDへと移行した。
    昨年、一昨年と協働してきたアーティストの大黒健嗣と職員の関係性も年々深まってきており、職員からは、同じアーティストと引き続き活動を展開していきたいという希望も上がった。昨年度まで施設内で実施してきたプログラムを大黒が手掛けた地域のスペースで展開し、地域で暮らす施設の卒業生をはじめ、より多様な人が立ち寄れる場をひらくのはどうかといったアイデアが生まれた。そのために必要な移動手段や人手など具体的な課題も挙がり、アーティストとの企画構想会議に向けてイメージを膨らませた。

    今年度目指したい方向性について意見を出し合う職員。
    大黒が主宰する「みんなのまちアート実験室」によるJR高円寺駅高架下スペースでのイベントの様子。今年度プログラムを実施してみたい場所の候補として挙がった。
    フェイトの職員たち。こどもたちが安全に楽しく過ごせるよう、施設の床はカラフルなクッション性のマットが敷かれている。さまざまなおもちゃなどもあり居場所づくりに力を入れている。

    photos: Ayaka Umeda

    2024年6月27日(木)14:00~15:45 会場:フェイト

    企画構想会議

    施設の日常をリサーチ


    アーティストの大黒健嗣がフェイトを訪問し、職員と企画構想会議を行った。これまで協働してきたDJダンスイベントを地域で実施することを視野に入れ、お互いに意見を出し合った。「課題解決など難しいテーマよりも、その日その時に幸せな経験をすることのほうが大事だと思っている。精神的なプレッシャーやストレスなどがないハッピーな空間で、どんな人でも受け入れられる場をつくりたい」という大黒の思いに職員も共鳴し、外部の人たちとこどもたちがお互い安心した状態で出会えるダンスフロアを目指すと同時に、オリジナルの楽曲づくりや衣装づくりなどにも取り組み、プロジェクトに関わる仲間を徐々に増やしていく方向性が見えてきた。

    フェイト職員(左)と大黒(右)。今後の展開やその先の展望についても思いを巡らせた。
    企画構想会議後、別日にアーティストが施設を訪問し、フェイトのこどもたちと盛り上がれる楽曲づくりのためのリサーチを行った。
    普段施設で取り組んでいる音楽のプログラムに参加し、こどもたちと一緒に音楽や手遊びを体験する大黒。こどもたちが音楽に触れ体を動かす様子を観察し、楽曲づくりのイメージを膨らませた。

    photos: Ayaka Umeda

    2024年8月10日(土)13:00~15:30 会場:BnA HOTEL Koenji

    イメージ共有と準備:「おしゃれパーティー ’24 ~オーロラ・フロア会議~」

    宇宙人も参加できるくらいインクルーシブな場を目指して


    大黒はフェイトでの交流活動と平行して、宇宙人も交流する未来のダンスフロア「オーロラ・フロア」の企画を提案。その世界観をプロジェクトメンバーと共有し、実現に向けて衣装制作などを手掛けたり、アイデアを持ち寄ったりする「おしゃれパーティー」を開くことにした。
    初回の「おしゃれパーティー」には、昨年度のプロジェクトメンバーに加え、新たなメンバーも参加した。皆で「オーロラ・フロア」が実現する未来に思いを馳せ、その時代の風景や価値観を想像してイメージを分かち合った。

    フェイトのこどもたちも制作に加われるように、衣装づくりの方法を検討するプロジェクトメンバー。
    会場の候補地に足を運び、本番のイメージを具体的に想定する様子。
    「オーロラ・フロア」の世界観や今後のプロジェクトの展開について参加者に説明する大黒(右)。

    photos: Ayaka Umeda