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フェイト 3rd
カテゴリー:TURN LAND
実施年度:2024年度
参画施設・団体
フェイト
小・中・高校生で発達について支援が必要なこどもを対象に、学習支援や居場所づくりなどのサービスを提供している施設。
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フェイトは、杉並区にある放課後等デイサービス。こどもたちのありのままを受け入れ、それぞれのこどもの学習進度、学力に合わせた学習支援や、同じような課題を抱えているこどもたちが、楽しく一緒に活動できる居場所作りを行っている。
http://fate201210.php.xdomain.jp
活動紹介
高円寺を拠点に地域でアート企画をコーディネートする大黒健嗣とフェイトの職員が協働し、フェイトに通うこどもたちをはじめ、フェイトの卒業生や地域の人と体験を共にできるダンスフロアの場を開くことを目指し、今年度はオリジナルの楽曲制作や衣装づくりなどに取り組む。
プロジェクトメンバー
- 大黒 健嗣(プロジェクトアーティスト)
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目黒 英之(フェイト 職員)
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髙井 功一(フェイト 職員)
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岸 雅博(フェイト 職員)
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TURN LANDプログラム事務局
活動記録 オーロラ・フロアプロジェクト
プロジェクトの動き
2024年
- 5月28日
- 顔合わせと現状共有(職員、事務局)
- 6月11日
- 顔合わせと現状共有(アーティスト、事務局)
- 6月27日
- 企画構想会議(アーティスト、職員、事務局)
- 7月1日
- 施設のリサーチ(アーティスト、職員、事務局)
- 8月10日
- イメージ共有と準備:「おしゃれパーティー ’24 ~オーロラ・フロア会議~」(アーティスト、地域のプロジェクトメンバー、事務局)
- 11月4日、12月5日
- 企画実施(アーティスト、地域のプロジェクトメンバー、事務局)
- 3月27日
2024年5月28日(火)10:00~11:15 会場:フェイト
顔合わせと現状共有
施設の現状共有とプロジェクトの方向性を検討する
杉並区で放課後等デイサービスを運営するフェイトは、本事業に参画して今年で3年目を迎える。今年はアートプログラムを体験するプレLANDから、継続的な視野とビジョンをもって取り組むTURN LANDへと移行した。
昨年、一昨年と協働してきたアーティストの大黒健嗣と職員の関係性も年々深まってきており、職員からは、同じアーティストと引き続き活動を展開していきたいという希望も上がった。昨年度まで施設内で実施してきたプログラムを大黒が手掛けた地域のスペースで展開し、地域で暮らす施設の卒業生をはじめ、より多様な人が立ち寄れる場をひらくのはどうかといったアイデアが生まれた。そのために必要な移動手段や人手など具体的な課題も挙がり、アーティストとの企画構想会議に向けてイメージを膨らませた。



photos: Ayaka Umeda
2024年6月27日(木)14:00~15:45 会場:フェイト
企画構想会議
施設の日常をリサーチ
アーティストの大黒健嗣がフェイトを訪問し、職員と企画構想会議を行った。これまで協働してきたDJダンスイベントを地域で実施することを視野に入れ、お互いに意見を出し合った。「課題解決など難しいテーマよりも、その日その時に幸せな経験をすることのほうが大事だと思っている。精神的なプレッシャーやストレスなどがないハッピーな空間で、どんな人でも受け入れられる場をつくりたい」という大黒の思いに職員も共鳴し、外部の人たちとこどもたちがお互い安心した状態で出会えるダンスフロアを目指すと同時に、オリジナルの楽曲づくりや衣装づくりなどにも取り組み、プロジェクトに関わる仲間を徐々に増やしていく方向性が見えてきた。



photos: Ayaka Umeda
2024年8月10日(土)13:00~15:30 会場:BnA HOTEL Koenji
イメージ共有と準備:「おしゃれパーティー ’24 ~オーロラ・フロア会議~」
宇宙人も参加できるくらいインクルーシブな場を目指して
大黒はフェイトでの交流活動と平行して、宇宙人も交流する未来のダンスフロア「オーロラ・フロア」の企画を提案。その世界観をプロジェクトメンバーと共有し、実現に向けて衣装制作などを手掛けたり、アイデアを持ち寄ったりする「おしゃれパーティー」を開くことにした。
初回の「おしゃれパーティー」には、昨年度のプロジェクトメンバーに加え、新たなメンバーも参加した。皆で「オーロラ・フロア」が実現する未来に思いを馳せ、その時代の風景や価値観を想像してイメージを分かち合った。



photos: Ayaka Umeda
2024年11月4日(月・祝)、12月5日(木) 会場:REN 、フェイト
企画実施
地域に少しずつ仲間を増やしていく
大黒は、施設外での集会の頻度を増やし、メッセージングアプリなども活用して、少しずつプロジェクトメンバーを増やしていった。フェイトには一般参加者をたくさん呼べるほどの空間がないため、施設外の集いとの連携がこのプロジェクトを動かしていった。11月4日には、高円寺の古民家を借りて衣装づくりのワークショップとダンスフロア「オーロラ・フロア」を実施した。利用者が施設を離れて別の会場を訪れ、衣装作りからダンスフロアタイムまで楽しんでくれたことはプロジェクトメンバーの自信に繋がった。


12月5日には、フェイトで「オーロラ・フロア」を実施した。会場には衣装を吊り下げ、自由に手に取れるアイテムも用意し、より利用者が扱いやすいように工夫を凝らした。衣装があることで大人もこどもも関わりやすくなっていた。また、環境づくりも工夫し、あえて暗いエリアと明るいエリアをつくり、フロアから離れて眺められる場も用意した。交流を重ね利用者の特性や習慣などを知ることで、より参加しやすい環境を実現することができた。



photos: Ayaka Umeda
2025年3月27日(木)
記録の公開
今年度の活動の様子を映像にまとめました。
プロジェクトのプロセスや企画実施時の様子、プロジェクトメンバーの振り返りのコメントなどが収録されています。
また、今年度の活動記録冊子でも活動の様子を紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
2024年度に実施したフェイトの活動記録動画。 ※動画には字幕とナレーションと手話を付けています。
2024年度の活動記録冊子。 ※PDFをダウンロードしてご覧いただけます。