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東京東浅草の家 2nd
カテゴリー:プレLAND
実施年度:2025年度
参画施設・団体
グループホーム東京東浅草の家
利用者の残存能力を引出し、健康的な生活をおくりながら満足できる一日を過ごせることを理念とするグループホーム。
活動紹介
昨年に引き続きアーティストの大西健太郎を迎え交流を通じたアートプログラムの開発をする。身体の動きや表情でコミュニケーションの間合いを味わう「手の会話」を通じて支援する・される関係を超えた関係づくりを試み、東浅草の家に新たな「踊る時間」を共創する。
プロジェクトメンバー
- 大西 健太郎(アーティスト)
-
八木 実知雄(東京東浅草の家 館長)
-
TURN LANDプログラム事務局
活動記録
プロジェクトの動き
2025年
- 5月10日
- 企画会議と現状共有(アーティスト、事務局)
- 6月15日
- 企画会議/利用者との交流(アーティスト、職員、事務局)
- 7月13日
- 企画会議/利用者との交流(アーティスト、職員、事務局)
- 8月25日
- 利用者との交流(アーティスト、職員、事務局)
- 9月25日
- 利用者との交流(アーティスト、職員、事務局)
- 10月28日
- 利用者との交流(アーティスト、職員、事務局)
- 11月27日
- 利用者との交流(アーティスト、職員、事務局)
- 12月26日
- 振り返り(アーティスト、職員、事務局)
2025年6月15日(日)13:30〜15:00 会場:東京東浅草の家
企画会議/利用者との交流
施設職員、アーティストの大西健太郎、事務局メンバーが集い、2025年度の活動について話し合った。





2025年7月13日(日)14:00〜15:30 会場:東京東浅草の家
企画会議/利用者との交流 ダンス「手の会話」1回目
施設のリビングルームにて、アーティストの大西健太郎の提案によるダンス「手の会話」を行った。はじめに活動内容を利用者と職員に伝えた後、ペアになって「手の会話」を体験し、ディスカッションを行った。





2025年8月25日(月)、9月25日(木) 会場:東京東浅草の家
利用者との交流 ダンス「手の会話」2回目、3回目
前回に続き、8月と9月の2回にわたり、「手の会話」に挑戦した。大西は「手の会話」をする利用者や職員一人一人の身体を丁寧に観察し、微細な表現を受け止めながら声をかけ、踊りの時空間へといざなった。






photos: Ayaka Umeda
2025年10月28日(火) 会場:東京東浅草の家
利用者との交流 踊り「手の会話」4回目
引き続き、施設のリビングルームを舞台に、アーティスト・大西健太郎による「手の会話」に挑戦した。これまでの実践を通して見えてきた利用者一人一人の反応や関わり方を踏まえ、今回は暖簾のような装置が新たに導入された。柔らかにたゆたう暖簾が踊りの場と日常空間をゆるやかに区切り、見る者と踊る者の集中力を高めた。踊り手以外の参加者は扇子や差金などの小道具をつかって合いの手を入れ、踊り手の応援団となった。



photos: Ayaka Umeda
2025年11月27日(木) 会場:東京東浅草の家
利用者との交流 踊り「手の会話」5回目
暖簾や蝶の差し金、暖簾を扇ぐ扇子など、前回追加された道具を使って、個々のペアワークだけでなく、多方面からの働きかけによって踊りの場を立ち上げる全体でのワークに取り組んだ。




photos: Ayaka Umeda
2025年12月26日(金)14:00〜16:00 会場:東京東浅草の家
振り返り
アーティストの大西健太郎、館長の八木実知雄と事務局メンバーが集い、今年度の活動について振り返った。その後、施設の施設のリビングルームにて利用者、職員にも感想を伺った。


八木は、大西との企画会議で「手による会話」に挑戦することとなり、職員や利用者にその魅力を伝えるためにインターネットで手のデッサン画像などを調べ、参考資料として共有するなどの工夫を重ねてプログラムに臨んでいたことなどを明かした。
さらに、利用者の感想にあった「身体言語」というキーワードをきっかけに、表現とケアの専門知識が掛け合わさる領域についてのリサーチが進んだことを話した。また、プログラム実施以外の時間で職員や利用者と学び合う時間が生まれたことや、ペアでのワークを重ねたことで、利用者や職員の中に新たな関係性が生まれたと振り返った。それが日常のレクリエーションにも波及し、職員の参加意欲にも変化が見られたことなどが共有された。
そして最後に、なかなか定まらなかったこの活動の呼び名に話題がおよぶと、これまで案を書き溜めたノートを八木が大西に披露し、検討の結果、「お手舞い」と呼ぶことが決まった。
大西と八木は、「手による会話」を繰り返したことで、関係の中に立ち上がる「踊り」という目に見えない軸を通じて豊かな時間が施設に根付くイメージを得て、今後も「お手舞い」を職員や利用者たちと一緒に育てていく確かな手応えを感じていた。
photos: Ayaka Umeda





