39

はなまるホーム浅草北 2nd

カテゴリー:プレLAND

実施年度:2025年度

    参画施設・団体

    はなまるホーム浅草北

    生活リズムの制限はできるだけ設けず、入居者がお互いに支えながら、閑静な住宅街で心穏やかに生活しているグループホーム。

    + Read more

    台東区に位置し、入居者の日々の日常が彩り豊なものになるよう、職員が散歩や買い物、地域行事への参加などをサポートしている。地域に開かれたグループホームを目指している。

    株式会社 愛誠会
    はなまるホーム浅草北 公式ウェブサイト

    https://www.aiseifukushi.jp/grouphome-asakusakita/

    活動紹介

    昨年に引き続きクラリネット奏者の島田明日香を迎え、施設の日常の延長線上に利用者も職員も自分を表現したくなるような「社交の場」をひらくことを目指し、交流を重ねる。今年度は施設長が考案したキャラクターを軸に、プログラムを発展させていく。

    + Read more

    これまでの活動
    2024年度
    https://turn-land-program.com/case_post/32hanamaruhomeasakusakita_2024/

    プロジェクトメンバー

    活動記録

    プロジェクトの動き

    2025年

    • 5月14日
    • 6月19日
      • 企画会議(アーティスト、職員、事務局)
    • 8月26日
    • 8月27日
      • オンライン企画会議(アーティスト、事務局)
    • 9月20日
      • 企画会議(アーティスト、事務局)
    • 9月28日
    • 10月13日
      • 企画会議(アーティスト、事務局)
    • 11月15日
    • 11月22日
    • 12月8日
      • 本番(アーティスト、職員、事務局)

    2025年5月14日(水)11:00〜12:00 会場:はなまるホーム浅草北

    企画会議と現状共有


    はなまるホーム浅草北のミーティングルームにて施設長とアーティストの島田明日香、事務局メンバーが集い、2025年度の活動について話し合った。

    アーティストの島田明日香が施設長の鈴木裕也に活動への想いを熱く語った。左から施設長、アーティスト、事務局メンバー。
    2025年度の事業説明を施設長とアーティストに行う事務局メンバー(右2名)。
    互いの趣味趣向を軸に語り合った末、はなまるホーム浅草北でアーティストの島田が演奏する際のキャラクターを施設長の鈴木がデザインすることになった。鈴木の意外な一面に驚くアーティストの島田(右)。

    2025年8月26日(火)10:30〜11:30 会場:はなまるホーム浅草北

    企画会議


    はなまるホーム浅草北のミーティングルームにて施設長の鈴木裕也とアーティストでクラリネット奏者の島田明日香、作曲家の松岡美弥子、事務局メンバーが集まり、企画会議を行った。

    打ち合わせの際には、利用者がお茶を運んできてくれる。「みなさんとのプログラムを楽しみにしています」と島田や松岡、事務局メンバーに伝えてくれた。
    施設長の鈴木が、今回の企画の軸となるキャラクター「みみ親分」の一日を、施設での生活をもとにイラストで描いてくれた。鈴木は他の職員と協力して、グループホームで日々起こるエピソードをキャラクターの日常に反映させていた。
    物語の全体像を把握したり記憶したりすることが難しい利用者でも楽しめるように、「みみ親分」について多くは語らずに、視覚的に楽しめるように被り物を作ることにした。聞き覚えのあるメロディーを取り入れることや、わかりやすいムードの展開を盛り込むことなどを構成条件として挙げ、楽曲の方向性についてアイデアを出し合った。左から施設長の鈴木、作曲家の松岡、アーティストの島田、テーブルの上には「みみ親分」のイラスト。

    2025年9月28日(日)13:30〜16:30      会場:りばぁさいど原宿

    プログラムのデモンストレーション


    プロジェクトメンバーとして、新たにアーティストのサカタアキコが加わり、はなまるホーム浅草北の施設長がデザインした「みみ親分」を被り物として制作した。クラリネット奏者の島田明日香と作曲家の松岡美弥子はそれを身に付けて本事業のイベントである「TURN LANDミーティング+(プラス)」にて開発中のプログラムをお披露目した。

    バッハの曲をピアノで弾く松岡にエプロンをつける島田。エプロン姿で働く福祉職員への敬意を表す演出で始まった。

    「みみ親分」の被り物をつけて演奏する松岡(左)と島田(右)。
    曲の合間に観客とのコミュニケーションをとる島田。演奏会の形式をとることで参加者に安心感を与えつつ、個々人との対話を重視した新しい「社交界」を開発することを目指している。

    photos: Ayaka Umeda

    2025年11月15日(土)、11月22日(土)10:00〜12:00      会場:はなまるホーム浅草北

    利用者との交流


    11月は2回、クラリネット奏者の島田明日香とアーティストのサカタアキコが施設を訪問し、民謡歌手として活動していた利用者と、最近入所した利用者との交流の時間を持った。思い出の曲や好きな楽曲について語り合い、島田のクラリネット演奏に合わせて歌ったり、サカタが制作したかぶり物を身に着けてみたりする中で、12月に予定する「社交界」に向けたコラボレーションの方向性が見えてきた。

    1回目の交流の日は、施設長のサポートのもと自己紹介を交えながら互いの故郷の音楽について話し合った。手拍子をしながら民謡を二人で披露してくれた。
    島田がクラリネットを演奏すると、利用者の二人は自然と歌い出し、楽曲にまつわる思い出が次々に語られ、和やかで温かな雰囲気に包まれた。

    2回目の交流の日は、前回に引き続きサカタが制作した「みみ親分」のかぶり物を装着して歌ってみた。衣装を身に着けると、たちまち気分が高揚し、島田も含めみんなで盛り上がった。
    島田はクラリネットで民謡曲の伴奏に挑戦した。しかし民謡の歌を五線譜にすることが想像より難しいことがわかり、利用者の特技を活かしたお披露目をどのようにするか、利用者と一緒に楽しめそうなコラボレーション案はないかなど職員とともにみんなで意見を出し合いイメージを膨らませた。

    2025年12月8日(月)13:00〜16:00      会場:はなまるホーム浅草北

    「はなまる社交界」本番


    アーティスト・サカタアキコ制作のコスチュームを利用者や職員も身につけ「はなまる社交界」を実施した。クラリネット奏者の島田明日香と作曲家の松岡美弥子が、演奏や利用者との掛け合いを通して社交界をリードし会場は一体感に包まれた。終了後には、利用者と施設からアーティストへ花束が贈られた。

    職員の協力のもと利用者から集めたリクエスト曲を、リストにまとめて島田が利用者に手渡した。洋楽や民謡などジャンルごとに用紙を分け、文字も大きく記した。利用者がこのリストから曲を選び、それを演奏することで場にコミュニケーションが生まれていった。
    事前の交流で島田と一緒に練習をしてきた元民謡歌手の利用者もみんなの前で快く歌ってくれた。
    島田と松岡の演奏のもと、施設長の鈴木や利用者たちが一同に「みみ親分」に扮し、童謡曲を口ずさみながらリズムに合わせて体を揺らした。
    社交界の後半、島田が利用者にも声をかけ、サカタ
    が制作した「みみ親分」の耳や鼻付きサングラスを一緒に身につけている場面。コスチュームを着けた利用者たちの表情には、自然と笑顔があふれていた。
    髭のついたサングラスも身につけ参加する利用者。サカタのコスチュームは座っているだけでも利用者をパフォーマーに変える力があった。

    その場で利用者の意向を汲み取り臨機応変に曲をアレンジする松岡(写真右)。聴くだけの演奏会ではなく、利用者との掛け合いが中心となることで社交を楽しむ場となっていた。

    photos: Ayaka Umeda

    演奏以外の言葉や動きでのコミュニケーションも増え、個々の存在感を尊重し合いながら心通わす「社交界」が仕上がった。